日蓮宗総本山のある身延山。その裏手には修験道が白装束を身に纏い、修行をする七面山があります。かつてはその講中宿として栄えた「赤沢宿」。今でも江戸時代からの旅籠旅館が立ち並ぶ歴史的な光景は人々に安らぎをもたらせてくれます。その宿内の「清水屋」で個展を行いました。

赤沢宿を代表する石畳の目抜き通りの風景です。風情ある江戸時代からの旅籠旅館が立ち並ぶ様はまさにタイムスリップした感覚に陥ります。急峻なこの地は集落の上から下まで標高が100メートル差があります。

急峻な山肌に佇む赤沢の集落は、南アルプス聖岳のちょうど反対側西麓に位置し、日本のチロルと称される「下栗」と形成が非常に良く似ています。集落中央には「妙福寺」のお堂が象徴的です。

高低差のある赤沢の集落は俯瞰できる場所が多々あります。一番間近で俯瞰できるこの場所が私のお気に入りのポイントです。中央の赤い屋根の「両国屋」の建物と直近にある銘木しだれ桜を象徴的に配した構図となりました。

上から下まで標高差100メートルある赤沢宿。急峻な斜面にひな壇のように家屋が設けられています。

