関西圏のみならず全国区で話題のあべのハルカスの近鉄百貨店で個展を行いました。折角の近畿での個展なので、特に近鉄の地元である奈良の事の風景を題材に描いた作品を中心の展示にしました。





素朴な田園風景と古刹の取り合わせがなんとも絵心を掻き立てる斑鳩の里。凜とした法輪寺の三重塔と周辺集落の土塀と相まって絵の題材にもってこいです。

奈良と言えば東大寺と並んで枕詞のように出てくるのが法隆寺。彼の写真家 入江泰吉先生も愛した天満池から望む法隆寺の構図。刻々と変わる西に入る陽を追いながら描いた作品です。

万葉の地の魅力はこの明日香の地にも及んでいます。何気ない田園風景。されど何かが違うこの凜とした風景。どこを切り取っても絵になります。

大和路の田園に特徴的な家屋を見ることができます。「大和棟」といって家屋中央の居間の部分の屋根が急峻になっています。春うららかな大和路の田園にアクセントとなってくれます。

大阪阿部野橋から桜で有名すぎるほどの吉野山へ向かう近鉄吉野線。その沿線のハイライトが吉野山の直前で渡る「吉野川橋梁」ではないでしょうか。路盤よりも下にトラス構造がある珍しい携帯の鉄橋で、築90年を超える代物です。