取材の楽しみ。

 作品制作の際の取材。特に風景画を描く私は、移動手段にも拘りがあります。飛行機や船で海外に行くこともあれば、国内を新幹線で高速に移動することもあり。しかし通常はクルマの時には画材やキャンプ道具を満載し、車中泊をしながら現地に長期滞在。大好きな自転車では都内、近隣の山梨県、在住する神奈川県内の三浦半島、湘南、丹沢には日帰りで。鉄道と徒歩をかねて地方鉄道を旅することもあります。

海外旅行

 海外の風景は、日本の見慣れた風景と違い、常に新鮮な眼でモチーフと対峙することが出来ます。プライベートでは基本的に宿、交通の手配は全て自ら行う完全な個人旅行です。おそらくツアーでは組み込まれないような小さな村にも行けるし気に入れば好きなだけ滞在しスケッチに集中できる。そして何より大好きな鉄道にも自由に乗れる。これだから個人旅行はやめられません。

 海外旅行に出発する際は日本の空港にいるときからその気分に浸れます♬写真はオーストリア航空。

 現地での移動は当然大好きな鉄道で!実はスケッチト並んで海外旅行のもう一つの重要な目的です。

 長距離列車のみならず、都市のトラムもその楽しみの一つです。

 こんな小さなローカル線もワクワクドキドキ。

 こんな小さな村にも自由に滞在できます。ちなみに正面右の宿の3階部分が私の部屋でした。

 時には強力な助っ人も!2016年オーストリア取材の際はウィーン在住のリジョと彼女シーラのカップルがウィーンの隠れ名所を案内してくれました。シーラは美術史家で元々彼女と打ち合わせをすることが目的でした。

 こんな素晴らしい景色が一望できたのも彼らのお陰です。

国内長期旅行

 狭いようで様々な見所のある日本列島。大荷物を積んで色々飛び回るにはやはり自家用車が便利です。

北は北海道から南は九州までほぼ日本全国自家用車で取材の旅をしております。さて皆さんここが何処だかお判りでしょうか?ヒントー鉄道の一聖地です。

 その車中泊旅の楽しみの一つが現地での食材を使った料理です。全国チェーンのスーパーやコンビニでも意外とご当地の食材ってあるんですよ。(例;山梨ほうとう、吉田うどんなど)。

 そう言えばこのコールマンツーバーナーもランタンも四半世紀使っています。純正ガスを使い、ジェネレーターをこまめに交換しているので見た目は錆でボロボロでも現役バリバリです♬

自転車旅

 その土地の空気を肌で味わうには自転車旅はもってこいです。

 チャリ好きの私は一日100キロを超える道のりもこなします。自宅の横浜青葉から至近では丹沢、湘南、三浦、山梨も日帰りルートです。都内の散策は自転車って結構便利なんですよ。日本橋から銀座8丁目まで楽々巡れるし、銀座→新宿も20分で行けるのです。電車の待ち時間や徒歩のアクセス時間を加えると圧倒に時間短縮になるんです。お腹の脂肪の短縮にも……、なれば良いけど(^_^;)。

 クルマにミニベロ車を積んで行けばどの地でもサイクリングを楽しめます。自転車じゃないと味わえない空気感ってあるんです。

鉄道旅

 テツな私はやっぱり鉄道旅。全国何処でも、外国に行っても楽しんでおります。

 地図と時刻表と鉄道がある限り私は世界中何処でも行きます。(オーストリア)

 こんな雰囲気のローカル線のターミナルでスケッチしております。クルマでの旅行の際もクルマをどこかに停めて電車にわざわざ乗り換える事も多々あります。

バス旅

 バス旅も私にとっては欠かせません。ハンドルをプロに委ね、高い視点からの車窓は普段自らハンドルを握る自家用車とは全く違った趣です。自家用車を置いてわざわざバスに乗り換えることもあります。

スケッチ画材

 スケッチ際の画材は当然日本画の材料とは異なります。通常は水彩スケッチを行っております。

 水彩スケッチのための水彩絵の具パレットです。以前よりは大分整理されましたが、60から100色を常に携帯しております。

 水彩絵の具は様々なメーカーのものを使用しております。日本製は「クサカベ」、「ホルベイン」。外国製は「ウィンザー&ニュートン/英」、「ラウニー/英」、「シュミンケ/独」、「マイメリ/伊」など。

 スケッチブックは基本「コットン100%」のものを使用します。「ラングトン プレステージ/英」と「ファブリアーノ/伊」が圧倒的に使い心地が良いです。

 スケッチ道具フルセット。デッサンは筆ペンで行うことが多いです。筆ペンは細密も効くし、擦れを駆使した抑揚のある表現も出来るので汎用性に富んでいて重宝しております。水彩絵の具と交わって濁らないように耐水性を選びます。筆洗はキムチの空き容器を利用しております。